自分体に合った食事とは

自分の体のこと。どのくらい知っていますか？

貧血や低血圧、冷え症、高血圧、アレルギー、肌荒れ、湿疹、乱視、関節痛、頭痛、朝起きられない、むくみ、生理痛…。

病気とまでは言われなくても不快な症状を抱えていて、それが普通のことと思っていらっしゃる方を多く見かけます。そして、その方の多くに見られる口癖が「体質だから。」「遺伝だから。」

でも、実際には不調が本当に体質や遺伝から起きている人は少数で、大半の人たちは日々の食べているものを少し変えたり生活習慣をほんのちょっと変化させるだけで、ずっと不調だったことから解放されることがあります。生活のサイクルを30分早く寝るようにするだけでも少しずつ変わりますが、そこに食べ物を自分の体に合ったものを食べると、その変化はもっと早くに現れます。

では、どのようにして自分の体に合った食べ物を見つけるのか。

それには朝の目覚めがどういう状態かを見ます。体が軽く、すっきりとした目覚めなら前日に食べた食べ物は体に合っていた。ということになります。反対に、体に重だるさが残っていたり、起きた瞬間から疲れた状態だったり、手がゴワゴワする感じがあったりするのは、前の日に食べたものはあなたの体には合っていなかった。もしくは食べる時間が遅く、寝てる間に消化器官が働かなければならず、睡眠で体をしっかりと休めることができていなかった。ということです。

このように「これを食べたら体はどう反応するのか」を日々見ていると、自然と自分に合った食べ物がわかるようになっていきます。わたしはこれを、「体の声を聞く食事法」と呼んでおります。この食事法は一人一人で選ぶべき食べ物が違ってきますので、メディアや雑誌などで取り上げられているような「〇〇食健康法」のようにこれさえ摂取していれば健康になれます！的なものとは異なります。十人十色という言葉の通り、人はそれぞれで違いがあります。その違いを個性として受け入れ、自身に合ったものを独自に見つけていく必要があります。ご家庭で、奥様がちょうど良いと思って味付けした料理を旦那さんが「味が薄い！（濃い！）」という事例も、体が欲している塩分濃度が違うのだから仕方のないことなのです。同じものを家族皆で食べるときは料理の味付けは薄めにして、あとは個人個人でお塩やお醤油などの調味料をお好みで加えて食するのが良いかと思います。